どーもどーも石井です
先週の続きです。
プロスペクト理論ですが、
質問1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されます。
- 選択肢A:100万円が無条件で手に入る。
- 選択肢B:コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。
質問2:あなたは200万円の負債を抱えているものとして、そのとき同様に以下の二つの選択肢が提示されたものとします。
- 選択肢A:無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。
- 選択肢B:コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。
一般的には、堅実性の高い「選択肢A」を選ぶ人の方が圧倒的に多い様です。
質問1で「選択肢A」を選んだほぼすべての人が、質問2ではギャンブル性の高い「選択肢B」を選ぶことが実証されています。
人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、
損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向(損失回避性)があるということの様です。
プロスペクト理論とは、理論で行動経済学の理論の一つで、
「人の判断は、不確実性がある判断のとき、条件や状況によって、合理的な価値判断ができない場合がある」という理論です。
プロスペクト理論の基本的な考え方は、人は確率の認識を状況や条件によって歪んで認識してしまうということです。
似たものに
フレーミング効果(Framing Effect)とは、情報の提示の仕方によって人の意思決定や判断が変わる現象を指します。
たとえば、医療分野でのフレーミング効果の例を考えてみましょう。ある治療法の成功率が「90%の患者が助かる」と
言われるのと、「10%の患者が死亡する」と言われるのでは、受け取る印象が大きく異なります。
来週はさらに細かく説明します。こうご期待。