営業ノウハウ

ファーストインプレッション

 

どーもどーも 石井です。

 

今回は初めて会うお客様に対してどんな話をするのか?

と言う簡単な内容に対してです。

 

 

初めて会う方ですから何気に緊張しますよね。

そんな時に、ではなぜ緊張するのか?と言う事に対して考えてみましょう。

 

「なぜ緊張するのか?」

 

それは、色々な感情があると思いますが、先ずは相手に不快な思いをさせてしまわないか?

嫌われないか?と言う考えが最初に来るのではないでしょうか。

ではなぜ嫌われないかと考えてしまうのでしょうか?

それはきっと会う方の環境を調べていないから、準備をしていないからではないでしょうか。

 

以前私は卸をやっていた時、メーカーさんと一緒に飛び込みをしてみました。

1社目は門前払いをされてしまい会社に入る事すらできませんでしたが、

2社目はわりにすんなり入れて役員にお会いさせていただきました。

メーカーの方は製品の資料を持ってきてその説明をされていましたが、

私はその話を聞きながら役員の顔を見ていました。

役員はずっと下のカタログを見て話を聞いていました。

顔は全く面白そうではありませんでした。

そこで、私はそのカタログを少し横に外して、話を始めました。

「すみません、商品の話はここらへんで少しお聞きしたい事があるのですが」と話し、

 

私は、事前のその会社がどういう会社でどのような取り組みを行っているか?

また、そこの商品がどのように受け入れられているか?

またもしかしたら売り方の提案も出来るのではないだろうか?

などの考えを事前に考えてゆきました。

 

そしてその事について聞いてみました。

そうした所、役員が顔を上げて私の方を見てくれました。

少しにこやかな感じになって私も話が弾んできました。

結果的に商品の販売にはなりませんでしたが…

ある程度初めてお会いした方とも面識が出来、にこやかに打ち合わせを終える事が出来ました。

 

 

また以前、卸の社長をやっている時に保険屋さんが飛び込みで来られたことがありました。

一応電話でのアポイントはいただいて居たので飛込ではないですかね?

ただし、その保険屋さんは時間に少し遅れてきました。

初めて会うのに遅刻とは...やっちまったな!って感じですよね。

別に私もそう忙しいわけではなかったので時間的には多少の遅れは何でもないですけど、

一応初めてですので遅刻してあまり悪びれているわけでもなかったので少し不機嫌を装って見ました。

その後です、その保険屋さんが出してきた資料が私が経営している会社の評価資料だったのです。

結構いい評価をいただいていましたので、

その保険屋さんは「この業界も競争が激しい中でなんでこのようにいい業績をあげられているのですか?」と。

正直言って嬉しかったですね。自分の顔がほころんでいるのがわかりました。

そして、その保険屋さんは「私も勉強したいので是非よろしければお教え願えませんでしょうか?」と。

私も、褒められて嫌な気はしないし、しかも評価をいただいているのはわかっていましたが

これをちゃんと見るんだな~と感心していたところもあり、ついつい調子に乗らされてしまいました。

2~30分話した頃でしょうか。ある程度簡単に話をして、ふと私も我に返り

「そういえば保険の話に来たんですよね?その話やパンフレットは無いの?」と聞いたところ、

保険屋さんは「無いんです」”え!”って思いますよね。

「だって保険を紹介に来たんじゃないの?」と言ったところ、

「いや何かこの会社凄いなって思いその話を聞きたくなったんで来ました!」

って答えられたんで私はこの人面白いなって思ってしまい、

何かこの保険屋さんに興味がわいてしまいました。

その後「でももしお時間が許されるならば少しいいですか?」と言い、

真っ白な画用紙を取り出し何か書き始めました。

それが、その保険屋さんが話したかった真の内容なのです。

当時私は会社の利益が大分出ていましたので、その利益をどうしようかと考えていました。

そのタイミングで企業版の据え置き型の保険を提案してきたのです。

まあその話を聞いて、正直”これ待ってた”って心の中で叫んでしました。

今の現状でこんな保険があったらいいなと考えていた保険がそれだったのです。

なんともいいタイミングでした。

遅刻すら、わざとやっていたのではないかと言うくらいいい流れをその保険屋さんは作ったのです。

私から言えばいい保険を紹介されて良かったのですが、なんとなく図られたのかな~なんて考えながらも、

その保険の話にくぎ付けになってしまいました。

そして大きな保険に入ってしまいました。

その後、その会社の支店長がいらっしゃいまして、私に挨拶したいという事でお会いさせていただきました。

その1か月後くらいでしょうか。その支店長と別の会合でたまたまお会いした際に支店長から

「あの時はありがとうございました。彼女は(保険屋さんです)成績が支店の中で伸び悩んでいまして

その時に社長から(私です)大きな保険に入っていただいたおかげでトップセールスになりました。

また一緒に挨拶に伺いますね」と言う事でした。

その保険屋さんがトップセールスになろうがなるまいが私には関係ない話ですが、

何かうれしく感じましたね。

保険の売り上げが伸び悩むような方ですので、恐らく遅刻は考えてやったものではなく

本当に遅刻してしまったのでしょうね。

もしかしたらパンフレットも本当に忘れてきたのでは?なんて考えてもしまいます。

 

つまり言いたいのは、人に会う前にその人や環境、立場を考えて調べてゆくかどうか?

事前に調べてゆくかゆかいないかで、ここで大きな差が生まれますよね。

調べてゆけば初めて会った時の話も弾みますし、その方に良い印象を与える可能性はかなり高くなります。

段取り8分とはよく言ったもので、その通りだなと考えてしまいますよね。

お客さんに初めて会う場合には少しでも最初に調べてゆく。

そうすることにより話のきっかけを作る事が出来る。

そこから話を膨らませてゆければ、お客さんはある程度好印象を持って頂ける。

また、お客さんに話してもらう。

話が弾んでくるとこちらも楽しくなるので、お客さんの事を色々と興味を持って聞きたくなる。

そう言った感情を楽しんでお客さんとの時間を過ごしてゆく。

そうしてゆくうちに自分もだんだんと話し方きき方がうまくなって行く。

そうなってくれば、自分のペースってものが出来上がりますよね。

そしてそれが次につながりやすい時間の使い方なのだろうと私は考えます。

お互いが楽しく時間を過ごす。その為にはその準備をしてゆく事が重要と言う事でしょうね。

今回はここら辺りで

 

株式会社Progress 石井亮

 

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